金地金相場からみる現在の世界が面白い

 金地金市場というのは、大雑把にまとめると各国の現物地金市場と米ドル建て、ポンド建て市場が存在する。面白いのは米ドル建て先物市場より現物市場の方が1OZ当たり20ドル以上高い価格で取引されていて、しかも現物はほとんど枯渇して取引が出来なくなりつつあるということ。米ドル建て市場というのはもはやビットコインと同じで仮想的なゴールドで、金ではないということが密かに公認されている。

米ドル金相場は仮想なので、もちろん先物だってなんだって、好き放題取引量を膨らますことができるいわばマネーの世界。でこれまでは現物が上がってくると、仮想ゴールドのさらに先物を使って売りたたき、本当の価値を偽装して下げてきた。ところがここにきて、現物の金が枯渇していくら仮想ゴールドを売りたたいても、価格の乖離がひどくなり、当然裁定取引が動き出して、仮想ゴールドの価格が本当の金にサヤ寄せし始めている。仮想ゴールドのショートポジションのショートスクイーズが先週から始まった。FRBのドル、大増刷の終了を受けて、先物を売りたたく資金も尽きて、とんでもないショートスクイーズの始まりだ。

僕の米ドル建てゴールドポジションは仮想現実ゴールドの全力ロングポジション。大した量ではないけど、あっという間に僕の退職生活を1年間支える円換算額が利益に乗ってきた。

このショートスクイーズは始まったばかり、どこまで行くのか面白そうだけど、僕があと20年生きるとしてその1/20を賄う資金が手に入ったので、僕は早々にこの相場から降りることにします。戦争はカオスを生む。早く収まって欲しい。

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